INTERVIEW
IMAGICAエンタテインメントメディアサービス(Imagica EMS)で働く社員に、入社理由や業務内容、やりがいなどを聞きました。
制作技術〈映像〉カテゴリ
(編集・マスタリング・CG/VFX/Graphic)
「カラリスト」という映画、ドラマ、CM、MVなどの色と明るさを調整する仕事をしています。たとえば、ホラー映画の場合、怖い雰囲気を引き立てるような色調に調整することもありますし、食品のCMの場合、料理を美味しそうに見せるために工夫を凝らすこともあります。また、同じシーンでも撮影時の天気や時間帯によって色合いが変わるため、一貫性を持たせるように明るさと色を調整する作業も必要です。カラリストは、カメラマンからの指名をうけて作品を担当します。色のイメージには抽象的な側面も含まれるため、お客様のイメージを正確に理解し、コミュニケーションを取りながら作業を進めることが非常に重要です。また、映画作品の場合では、照明部が作り込んだライティングの意図を踏まえて作業を進めることも大切です。
最大の魅力は、作品が完成に近づいていく過程を間近に感じられることです。カラリストの仕事は一つの正解がなく、お客様との緊密な連携を通じて、個性を活かしながら作品を創り上げていくことができます。お客様のイメージを汲み取ったうえで、それを画として表現できる技術が必要なので、毎日、いろんな映像を見てインプットしています。そこには大変さもありますが、自分の想いをお客様に伝えて、一緒に作り上げていくことには、他にない面白さがあります。完成した映画やドラマのエンドクレジットに自分の名前が載る瞬間は非常に充実感を感じます。また、化粧品のCMなど、作品の印象をダイレクトに表現できる仕事もやりがいがあります。
私は大学で映像に関する専門知識を学び、映像制作と色彩調整に魅了され、将来、「カラリスト」としてのキャリアを築くことを志し、就職活動を行いました。ポストプロダクション業界には多くの選択肢がありましたが、IMAGICAエンタテインメントメディアサービスは映画、ドラマ、CM、ライブ映像、MVなど、幅広いジャンルの制作に携わることができる場所であり、私の目標を実現するための最適な環境であると感じました。また、同社で活躍している先輩カラリストの仕事に触れ、共に働くことへの強い希望が生まれました。今は、尊敬する先輩として一緒に仕事に取り組んでいます。当社ではお互いに協力し合い、助言を交換する風通しのよい環境が整っており、とても良い雰囲気です。
私は主にアニメーション作品の「オンライン編集」を担当しています。「オンライン編集」とは、制作プロセスの最終段階で、放送用に仕上げる編集工程を指します。具体的には、画像とセリフを調整し、カットごとに修正が必要な場合は新しいテイクに置き換えたり、画質を確認し、スタッフクレジットを挿入したり、放送用データに変換したりする作業です。一方、同じ部署には「オフライン編集」を担当する仲間もいます。「オフライン編集」は、声優がセリフを吹き込む前に、絵コンテやレイアウト素材などを組み合わせ、全体のストーリー展開やカットの配置を調整する工程です。当社のアニメーション制作チームは2つ拠点があります。竹芝メディアスタジオではグループ会社のOLMグループが制作を手掛ける作品を中心に、荻窪アニメーションハウスでは深夜帯や劇場版作品の制作に取り組んでいます。
アニメーション制作の魅力は、全てが人間の手によってゼロから創り出されるという点や、現実では難しい表現を映像で実現できることだと感じています。アニメーション制作の最終工程に関わること自体が喜びであり、自分の手でやり遂げて無事OA(オンエア)された時の達成感は非常に大きいです。また、フォントやエフェクトなど自分の提案が採用されることもあります。次回予告のタイトルを手書きで書くなど、自身のアイデアが映像に反映され、放送が好評だったこともあり、その時は非常に嬉しかったです。
学生時代は機械科に所属し、映画作品やジブリのアニメーション作品などを楽しんでいましたが、その関連の職業については考えていませんでした。しかし地元(熊本)での大地震による被災の経験から、人生は何があるか分からないと感じ、今この瞬間に自分の情熱を追求すべきだと考えるようになりました。アニメーションのエンドロールに良く名前が出てくる「IMAGICA」に応募することを決意、無事に内定を得ることができました。最初はアニメーションとは無縁の部署でしたが、アニメーション制作に関わりたいという強い意欲を持ち続け、入社3年後に異動となりました。今ではアニメーションのエンドロールに自分の名前が掲載されることがモチベーションになっています。いつかは劇場版のアニメーションを担当し、映画館で自分の名前が掲載されたエンドロールを鑑賞するのが目標です。
私は、映画やドラマのオンライン編集を担当しています。撮影された素材を受け取り監督の要望に沿って画をつないでいく「オフライン編集」の後、文字を入れたりエフェクトを加えたり色味を調整したりといった映像の見た目の仕上げを行うのが「オンライン編集」の役割です。チーム内ではオフラインとオンラインそれぞれ分担して編集しています。最近は動画配信事業社が製作するオリジナル作品の編集も増えてきました。監督立ち合いのもと、ご相談しながら仕上げをしていくことも多いです。VFXやCG合成の確認も行っており、自分がチェックした内容が作品として世に出ていくため、とてもやりがいを感じられる仕事だと思います。
監督など関係者の方々に直接立ち会って編集を見ていただけるのが楽しいです。皆さん、作品の最終仕上げという意気込みでいらっしゃるので、その方々のご要望をかなえられる仕事であるところにやりがいを感じています。また、IMAGICAエンタテインメントメディアサービスは大きな作品に関わることも多いので、その点も魅力だと思います。関わりたい作品や監督に対して手を挙げれば、実際にチャレンジさせてくれることもしばしば。また、自分がこだわってアレンジした場面の評判を肌で実感できるのが嬉しいですね。
もともと専門学校でオンライン編集やCG合成の勉強をしており、映画の合成をしたいという気持ちから、映像業界に絞って就職活動を行っていました。その中でも数々の大きな作品に関わり、この会社の環境なら自分自身の編集技術を高められるのではないかと感じたのが、入社を決めた理由です。入社当時はCMの編集をしていましたが、自ら手を上げ、映画・ドラマの編集に移りました。CM作業は、15秒30秒の映像世界を綿密に仕上げていく作業が魅力的でしたが、映画・ドラマ作業においては、監督と意見を交えながら、物語に華を添えられるような作業を行えること、長期案件のため制作陣とも距離の近い作業を行えることが魅力的だと感じています。
私は「マスタリング」と「QC(クオリティチェック)」の2つの工程を担当しています。「マスタリング」は、編集、合成、色彩調整、音声ミックスなどの制作工程が完了したマスターデータから、映像と音声を合わせ、各用途や納品先に合わせたデータ仕様へフォーマッティングする仕事です。同じ映像でも、劇場用や配信プラットフォーム向けなど、用途に応じてデータの仕様は大きく異なります。誤った変換が行われると、制作者の意図しない映像が広まってしまう可能性があり、その点で非常に責任の大きな作業です。一方、「QC(クオリティチェック)」は、各納品物が納品仕様に適しているかどうかを確認するだけでなく、画と音の一致、ノイズの有無、「バレもの」と呼ばれる撮影時に意図しない要素が入っていないかのチェックなど、通常の視聴では気付かないような細部にまで気を配る細かい作業になります。映画作品の場合はマスタリング時に色の変換工程があるので、カラリストと共に試写室で色彩のチェックも行います。
映画のエンドロールに名前を載せられることは、私にとって最大の魅力です。年間約30~40作品のエンドロールに名前を刻む機会があり、友人が「名前を見つけたよ!」と報告してくれることが嬉しい瞬間です。自分の専門分野で夢を実現できたことに感謝しています。プロジェクトによっては厳しいスケジュールもありますが、作品が公開され、SNSで感想が寄せられるのを見ると、疲れも吹き飛びます。映画を無事に届けられたことに喜びを感じます。
大学生の頃、映画館でアルバイトをしていました。そこで館内チェックをしている時に気付いたのが、毎回異なるお客様なのに同じシーンで笑いが起きていることでした。こうした映画の魅力を身近に感じて、「映画に関わる仕事ができたらいいな」と思うようになり、映画館でよく「IMAGICA」という名前を見かけていたことから、応募を決意しました。新卒時はテレビ番組の編集アシスタントからスタートして、後にデジタルシネマに関連する部署に異動しました。初めは最終工程の責任を一人で担当することに不安を感じましたが、経験を積むごとに自信を持つようになりました。映写のアルバイト時代には、「映画に関わるたくさんの人たちの想いを無駄にしないために、『映写技師は最後の映画監督』だという意識を持って仕事をしなさい。」と指導されました。今では全国に届く映画のマスターデータを制作するという、さらに責任の重い業務を担っています。映写時代の言葉を今でも忘れず、1ピクセル、1コマでもズレずに仕事をすることを心掛けています。
私はVFXアーティストとして、主にドラマや映画でのCG制作と合成作業を担当しています。CG制作にはキャラクターのモデリング、そのキャラクターに骨を通すリギング、アクションをつけるアニメーション、炎や爆発といったエフェクトなど多彩な分野があります。これらをそれぞれの分野のデザイナーが作成し、その後の合成作業で一つのシーンに結合されます。私はこの合成作業を主に担当していますが、撮影素材と我々が制作した素材を違和感のないようになじませる、責任の大きい業務だと思っています。最近では、VFXスーパーバイザーの勉強も始め、撮影前の打ち合わせから参加することが増えてきました。台本の読解やCGの利用シーンを事前に把握し、スタッフと協力してVFXシーンの構築方法を検討し、そのシーンの実現のために中心となってスタッフをまとめていきます。数秒のカットの制作に1週間を費やすこともあり、時間の制約が厳しいこともありますが、その分、作品完成時の達成感は非常に大きいと感じています。
自分が関わった作品が多くの人々に向けて公開される瞬間が魅力です。作品を完成させるには、社内外の多くのスタッフの協力が不可欠です。最高の成果を得るためにはスタッフ間での意見交換が必要で、問題が発生することもありますが、それを乗り越えて一つの作品を創り上げることが魅力の一つです。そして、作品を楽しみに待っている視聴者が作品を鑑賞して喜んでいただけることが、何よりの喜びです。完成した作品を試写で初めて鑑賞した時は、これまでの苦労が報われる瞬間です。自分のアイデアが作品に反映されたり、作品のエンドロールで名前が表示されたりすることは、モチベーションにも繋がります。
子供の頃から映画が好きで、映画に携わりたいという思いがありました。メイキング映像や舞台裏に特に関心があり、作品を作り上げていく人々に憧れを抱いていました。当社に入社した最大の理由は、制作技術を向上させる環境があると感じたからです。映像制作を学ぶ学校出身でもなく、専門的な知識が不足していた私にとって、当社はスキルを磨く場としてふさわしいと考えました。実際に入社してみて、その判断は正しかったと思っています。当社では映画、ドラマ、アニメ、MV、最近では配信媒体のオリジナル映画など、多岐にわたるジャンルの制作に携わる機会があり、技術と表現力を向上させることができました。多彩なチャレンジができる環境だと感じています。
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