INTERVIEW
IMAGICAエンタテインメントメディアサービス(Imagica EMS)で働く社員に、入社理由や業務内容、やりがいなどを聞きました。
セールスカテゴリ
(営業・制作進行・ローカライズ)
数十年前にフィルムで撮影された「旧作」と呼ばれる映画作品を、映画館や配信プラットフォームなどの多様な視聴環境にお届けする仕事をしています。営業としてお客様にサービスを提案したり作業工程を説明するだけでなく、実際の作業の進捗管理やスケジュール調整なども行います。これから先も作品を受け継いでいく次の世代のために、「どのような視聴環境で見てほしいか」など、映像データ上には残らない情報を記録することも重要な仕事のひとつです。担当するお客様は映画会社が多いですが、フィルムを保有する公共機関や民間企業など多岐に渡っており、様々な業種の方と関わりが持てる仕事だと思います。また旧作だけでなく、新規にフィルムで撮影された作品の現像も担当しており、ミュージックビデオや映画などの制作に携わることもあります。最近では海外から現像や修復の依頼を受けることも多いので、1日の半分は英語でメールのやりとりや打ち合わせをしています。フィルム市場を開拓するため、フィルム・アーカイブ部門で公式Instagramを立ち上げるなど、いかに多くの方々にフィルムの良さを伝えられるかを考えながら日々の業務に励んでいます。
当社は創立から100年近い歴史を持つ企業です。これまでの長い歴史の中で培われてきた膨大なフィルムの知識やノウハウを使って映像を復元し、お客様の要望に応えられた時はやりがいを感じます。過去のかけがえのない作品を中心に扱う仕事のため、緊張感のある毎日ではありますが、修復や復元を通して、その作品を現在の新しい観客に届けることができた時はとても嬉しいです。ひとつの仕事をきっかけに輪が広がり、次の仕事に繋がることも多いので、そこにも面白さを感じられる仕事ですね。また、私の仕事は実際に修復・復元作業を行っている現場とのつながりが重要なので、現場のスタッフと日常的にコミュニケーションを取っています。そのコミュニケーションの中で生まれたアイデアをもとに、新たに8mmフィルムの現像・スキャンサービスを提案し、実現することができた時には達成感を得られました。
私は学生時代に、ドイツ映画を国内で上映する自主上映会の運営に携わっていたのですが、上映したい作品の素材がフィルムであるために上映できないことがありました。それをきっかけに、作品をより多くの人に届けるにはデジタル化が必要だと強く実感し、映像作品を未来に残す仕事に興味を持つようになりました。就職活動を行う中で最終的に当社を選んだ決め手は、扱っている作品の幅広さです。当時のホームページに、通常の映画作品だけでなく、実験映画(新たな映像表現を試みた映画作品)の実績が掲載されていたのを見て、「この会社でなら色々な分野の作品に関わることができるのではないか」と思い入社を決めました。実際に入社した今では、想像していたよりも多くの分野を担当できており、刺激的な日々を送っています。
私は、映画が劇場で上映される際に必要な「DCP(デジタルシネマパッケージ)」と呼ばれるデータを、当社から劇場に物理配送・配信する上映サポートを担当しています。映画配給会社や予告制作会社が主なお客様となります。昔の映画は主にフィルムで上映されていましたが、現在ではデジタル上映が主流です。デジタル上映は、世界共通のデータフォーマットであるDCPを再生し、上映する方式です。私はDCP作成の技術的なサポートから、上映スケジュールに間に合うような作業スケジュールの調整、安全なデリバリーの進行などの業務を担当しています。最近では、聴覚障がい者向けの日本語字幕や視覚障がい者向けの音声ガイドの需要が高まっており、私は当社の字幕・吹替制作チームと連携し、お客様との間に立ち、制作から劇場への物理配送・データ配信までを対応しています。私たちは作品を企画する役割は担いませんが、クリエイティブに密接に関与し、作品を世の中に送り出すこの仕事にやりがいを感じています。
何よりも自分が関わった映画が世界に届いているのを実感すると、とても嬉しいです。また関わった作品が劇場で上映されたり、テレビでCMが放映される場面に遭遇すると喜びと充実感を感じます。さらに、2023年4月からスタートしたシネマコネクト※1に関連した業務を担当し始めたことで、業務の幅がさらに広がっています。こういった様々な業務を通じて、映画業界の一翼を担えることが、私の仕事の面白さのひとつだと感じています。最近では、劇場公開後に動画配信サービスなどで作品を見かけることも増えました。お客様とのコミュニケーションを通じて、劇場以外でも作品が楽しめるようになることに関われる点も魅力の一つです。※1 東宝株式会社と当社が共同で設立。デジタルシネマ・デリバリーサービスを提供する企業。
私はお笑いやバラエティ番組が好きでクレジットでよく見かける「IMAGICA」※2の名前に興味を持ち、当社を志望しました。しかし、入社してから映画の魅力に気付き、映画館に足を運び、調べ学んでいくうちに、この映画の世界に没頭するようになりました。入社してから現在まで、デジタルシネマの営業を担当しています。デジタルシネマ営業グループのチームメンバーは、個性豊かで異なる得意分野を持っています。ほとんどの業務は分担していますが、トラブル時には一丸となって問題解決に取り組む団結力があり、面白いチームだと感じています。※2 2021年4月、事業体制の最適化と構造改革を目的に、テレビ・CMをメイン事業とする(株)IMAGICA Lab.と、映画・ドラマ・アニメをメイン事業とする当社の2社へ分社化。
私の主な業務は、アニメーション作品の仕上げ作業のスケジュール管理です。アニメーション制作会社から映像素材を受け取り、社内のスケジュールを調整して、納品までの一連の制作進行を管理する仕事になります。アニメーション営業グループには、「外販営業」と「窓口」があり、私は「窓口」の役割を担当しています。受注した作品の仕上げ作業のスケジュールを社内で調整し、コーディネートする役割です。私は主にテレビのアニメーション作品を担当しています。通常は放送日の1週間前に最終編集を行い、翌日には放送局に納品するスケジュールになりますが、このスケジュール管理を複数の作品で担当しています。一方、「外販営業」はお客様とのコミュニケーションを通じて情報を収集したり、当社のサービスを紹介したりなどの活動を行います。また仕上げ作業の受注時には、見積り提示からプロジェクトの全体的なマネジメント、納品後の請求業務を担当します。
「ポストプロダクション」は映像制作の後工程を担っているため技術的な作業が多いと思われがちですが、作品によってはお客様から演出面のご相談をいただくことがあり、クリエイティビティを発揮するチャンスもあります。私は本来、クリエイティブなことがしたかったので、そういうチャンスをいただけることがとてもやりがいになっています。実作業に入る時は、お客様と私たち営業窓口が作業内容をすり合わせ、その上でエディターの皆さんと相談します。テロップのデザインなど、「いい感じでお願い!」とざっくりとした依頼が来ることも多いので、その時はエディターと相談してお客様に提案をしています。協力しながら仕事を進めることが楽しく、日々新しい発見があります。目標はお客様から窓口の指名をいただくことです。「あなたに相談したい」そう感じていただけるような関係性を築くことを目標にしています。
就職活動時、芸能人に会えるという気持ちでエンタメ業界に関心を持ち、IMAGICAエンタテインメントメディアサービスに応募しました。就活時に「ポストプロダクション」という業種を初めて知り、入社後に配属されるまで当社がアニメーションに関わっていることを知らなかったくらいです。元々は邦画作品の担当を希望していたので、当初アニメーションの部署に配属された時は驚きました。これまでは、あまりアニメーションを観てこなかったのですが、配属後にアニメーションに触れる機会が増え、その奥深さに魅了されました。仕事を通じて新たな世界を学び、素晴らしい縁を感じています。
海外作品の日本語吹替版の制作進行を行っています。主な仕事はクライアントとの交渉や翻訳者への翻訳依頼、ディレクターへの演出依頼、収録のためのスケジュール調整です。吹替収録日にはスタジオで立ち会い、準備に抜け漏れがないかを確認します。原稿チェックや声優事務所とのスケジュール調整など裏方の業務も多いですが、声優の方の演技を生で見ることができたりと表舞台の華やかな場面に立ち会うこともあります。翻訳者やディレクターを誰に依頼するかという重要な役割を担っているので、その作品にとってベストな布陣となるよう日々、翻訳者情報のアップデートや作品情報の収集などに努めています。予算やスケジュールを守りながら、クオリティをコントロールし、多くの関係者と力を合わせて作品をイメージ通りに仕上げられた時の喜びは格別です。
また、私はアニメの音響制作にも携わっています。音響制作は、既に音声がある映像の吹替版制作とは異なり、ゼロから新たに音を創り出し、吹き込んでいく作業です。そのため、吹替版の制作よりも様々な業務に関わることができ、時には出演声優のオーディションを手配することもあります。様々な分野や役割の方とコミュニケーションを取りながら、アニメ作品の音響を完成させていきます。当社が注力するアニメの音響制作事業で今後さらに多くの作品に携わり、経験を積むことで、色々なお客様から依頼をいただける存在になりたいと考えています。
吹替版の制作では、やはり海外の魅力的な作品を国内の観客にお届けするまでの様々な工程の一部を担えることが、一番の魅力だと思います。例えば吹替用の翻訳原稿をチェックする時、日本語として正しい表現か、キャラクターに合った口調なのか、などを監督や翻訳者と相談しながら決めていきます。子供向けの海外アニメを担当する際は、この言い回しは子供に分かりにくいのではないか、など一視聴者の目線で監督にご相談することもあります。また、自分の持つ語学力を活かして仕事ができる点にもやりがいを感じています。ここで重要なのは、英語だけでなく日本語吹替版としての出来栄えを確認するための日本語力も必要だということ。常に視聴者のことを一番に考えながら作品に向き合う、とてもクリエイティブな仕事だと感じます。
一方でアニメの音響制作は、音を一から作り上げるため、より広く完成までの工程に関わることができますし、そこに一人のメンバーとして立ち会える点に大きな魅力を感じます。もちろん声優には多忙な方も多いので、スケジュールを組むのに苦労することも多いです。そのような場合でも、過去の収録情報などをもとに所要時間を計算し、関係各所と交渉を行い、最終的にうまく調整することができた時はとても嬉しいですね。「あなたに調整してもらえて良かった」と言っていただけることが私の仕事のゴールだと考えていますし、やりがいにも繋がっています。
就職活動では、映像業界を幅広く志望していました。大学時代は映画が本当に好きで、とにかく映画に関わりたいという一心でした。当初は映画の配給会社が第一志望でしたが、映画・ドラマ・アニメと様々なジャンルに携わっているこの会社なら、何かしら自分の好きな分野に関わることができるかもしれないと思いエントリーしました。他の企業からも内定をいただきましたが、「映像作品を作ることへの関わりが大きい会社」だと思い、最終的に入社を決めました。建設業界で働く父からの「もの作りはいいぞ」という言葉も大きかったです。また海外留学を経験したことがあり、英語力が活かせる海外作品に携わりたいと思っていたので、そういう点では希望通りの就職ができましたね。
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