【イベントレポート】クラウドレンダーファーム構築の課題にアプローチ――「AWS Summit Japan 2026」出展レポート

当社は、2026年6月25日(木)〜26日(金)に幕張メッセで開催された、日本最大の “AWS を学ぶイベント”「AWS Summit Japan 2026」に出展いたしました。

260を超える専門セッションや300以上のパートナー展示が並ぶ会場は、開場直後から多くの来場者による活気で賑わい、AWSが提供する各サービスを通じた現場の課題解決事例や、最新トレンドの把握に熱心に耳を傾ける姿が見られました。

「AWS for Industries」エリア内の当社ブース(A073)では、高度な映像表現が求められたHuluオリジナルドラマ『時計館の殺人』のVFX制作における、AWSクラウドの具体的な運用事例やシステムアーキテクチャについて、実際のレンダリングデモを交えてご紹介しました。

2日間の会期中、ブースには放送局やポストプロダクション、CG制作会社、さらには建築CGを扱う企業など、非常に幅広い分野のお客様に足を運んでいただきました。本レポートでは、当日ブースに寄せられたお客様のリアルな課題と、それに対する当社の新しい技術支援への取り組みについてご紹介します。

レンダーファーム構築におけるCG・映像業界のリアルな悩み

当日、ブースでお客様とお話しする中で、特に多く寄せられたのが、以下のようなインフラ構築に関するお悩みです。

  • 今後レンダーファームを拡張するにあたり、従来通りワークステーションを物理的に増設していくべきか、それともクラウドでスケーラブルな環境を構築すべきか迷っている
  • AWSが発信している一般的な資料や構成案は見聞きしているが、自社に最適な「正解」がどれなのか判断がつかない

クラウド移行への関心は非常に高い一方で、社内に「技術に明るいスタッフ」はいても「実際の構築・運用経験がない」ケースや、「日々の制作業務が多忙を極め、検証作業にリソースを割けない」というジレンマに直面している現状を多く伺うことができました。

メディア・エンタテインメント業界において、AWSを実務ベースで活用し、セキュアなシステムを安定稼働させている事例は、AWS社からも「実務に最適化された先進的なアプローチ」として高い評価をいただいております。当社では、こうした業界特有のワークフローを熟知したクラウド知見と運用ノウハウを活かし、お客様のプロジェクトの要件や規模に合わせた環境構築をご提案いたします。

『時計館の殺人』で実証されたAWSシステムアーキテクチャ

今回のブースでは、こうした課題に対する一つの実証モデルとして、当社が実際に構築・運用したVFX制作におけるシステムアーキテクチャの資料を公開し、詳しく解説を行いました。

【本資料でわかること】

  • Huluオリジナルドラマ『時計館の殺人』VFX制作におけるAWSクラウド活用実例
  • 2週間で8,200時間を処理したシステム構成(アーキテクチャ図掲載)
  • オンプレミスとクラウドを融合させる「シームレスなハイブリッド環境」の未来像

本資料では、一時的に大規模な計算リソース(レンダーパワー)が必要となる場面において、どのようにAWSのスケーラビリティを活かしてクラウドレンダリング環境を導入したかをステップ順に示しています。
多くの来場者様が特に関心を寄せられていたのが、「なぜこの構成(アーキテクチャ)に行き着いたのか」という具体的な選定理由です。オンプレミス(自社サーバー)とのハイブリッド運用の境界線や、物理的なリソース制限を受けずにクリエイティビティを発揮するためのセキュアなパイプラインの構築など、ポストプロダクションとして映像制作の経験を積み重ねてきた当社ならではのノウハウを、実際のレンダリングデモと共にご紹介しました。
資料をご覧になったお客様からは、「自社で何となく思い描いていた構成の答え合わせができた」「具体的な検証データがあるため、社内への提案がしやすくなる」といった、実務に直結するお声を多数いただきました。

検証から運用までスムーズに導く、プロジェクトに応じた環境構築支援のご案内

こうした業界の課題に対し、当社ではポストプロダクションとしてのサービス提供に留まらず、お客様のプロジェクトに応じて、最適なシステム環境の構築のための支援をご提案しています。

「自社でクラウド化のテストを始めてみたものの、日々の制作業務に追われて何となくうやむやになってしまった」という課題に対し、映像制作の現場を知る当社がプロジェクトのパートナーとして参画し、次のようなメリットをご提供します。

  1. 期間内の確実なゴール達成
    プロジェクトの期間と目標を明確に設定することで、単なる検証(テスト)に終わらせず、実務で稼働する環境まで確実に導きます。
  2. 現場目線でのシステムアーキテクチャ選定
    無数の選択肢の中から、当社の実践事例(『時計館の殺人』等)をベースにした、そのプロジェクトのワークフローに最も適した構成を導き出します。

    ※なお、当社はクラウド化のみを前提とした導入支援をするわけではありません。お客様が保有する既存設備のリソースやコスト、セキュリティ要件、作品の制作規模などのケースによっては、あえて「オンプレミス環境のワークフロー」が最適であると判断し、ご提案する場合もございます。映像現場の現実を見据え、お客様ごとの最適解をフラットに見極められる点こそが、当社の強みです。単なるITインフラの提供にとどまらず、プロジェクトごとに「クリエイターファーストなクラウド構築」をバックアップいたします。

今後もポストプロダクションの枠を超え、企業のインフラや技術基盤を支えるパートナーとして、新しい技術支援の形を提案してまいります。
プロジェクトに応じた環境構築についてご相談がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

ご来場いただいたみなさま、誠にありがとうございました。

AWS Summit Japan 2026

会期:2026年6月25日(木)10:00~18:30 / 6月26日(金)10:00~19:00
会場:幕張メッセ 展示ホール4~8 (当社ブース:展示ホール7「AWS for Industries」エリア内 、ブースID:A073 )
参加費:無料(要事前登録・18歳以上)
主催:アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
イベント公式サイト: https://aws.amazon.com/jp/events/summits/japan/

クラウドレンダリングに関するお問い合わせ

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