【Color by IMAGICA イベントレポート】バーチャルプロダクション撮影体験イベントを開催しました

2024年11月25日 - 26日の2日間、当社はFACTORY ANZEN STUDIO(横浜市鶴見区)にて、色の技術に関する取り組み“Color by IMAGICA”の一貫として、当社、日本映画撮影監督協会(JSC)、日本映画テレビ照明協会(JSL)の3者主催により、FACTORY ANZEN STUDIOの協力のもと、バーチャルプロダクション撮影体験イベントを開催しました。

2日間で全3回実施した当イベントには、70名近くの撮影監督、照明技師、プロデューサー等のみなさまにご参加いただき、実際にバーチャルプロダクション撮影を体験していただきました。

イベント詳細

【開催日時】2024年11月25日(月) - 26日(火)

【会場】FACTORY ANZEN STUDIO(横浜市鶴見区)

【内容】

1.In-Camera VFX・スクリーンプロセス撮影の体験
2.環境用LED・照明・CG内アセット光源のライティング連携体験
3.撮影時CGアセット編集の実演
4.VP向けカラーマネジメント・オンセットグレーディング実演

本イベントは、昨今需要が高まりつつあるIn-Camera VFXを含むバーチャルプロダクションの撮影を、実際に体験していただくことを目的に開催しました。

背景のLEDウォールに3DCGをリアルタイムで投影し、演者と背景を一緒に撮影するIn-Camera VFX。今回は、撮影方法をレクチャーするような通常のセミナー形式ではなく、実際に撮影をする中で、気付いたり失敗したり、既に経験のある人から学んだり、初めてでも弊社やスタジオスタッフがサポートすることで、安心して撮影が可能であることを体感できる場とし、また、普段見ることができないバックヤードにあるシステムも自由にご覧いただき、通常現場スタッフがどういった処理を行っているかを存分にご覧いただきました。

左から藤森 暁生氏(FACTORY ANZEN STUDIO)、藤井 裕貴(カラリスト)、則兼 智志(バーチャルプロダクションカラークリエイター)、酒井 教援(バーチャルプロダクションスーパーバイザー)、会田 正裕氏(JSC)、宗 賢次郎氏(JSL)

技術プレゼン

実際の撮影体験に入る前に、バーチャルプロダクションスーパーバイザー 酒井 教援から、バーチャルプロダクション向けカラーマネージメント、グレーディングシステム DaVinci Resolveのプラグイン「Scatter」を利用した後処理光学フィルターワーク、In-Camera VFXの撮影現場編集デモ、Unreal Engineを利用したバーチャルプロダクションプリビズ等について、デモンストレーションを交えながら解説しました。講演内容に熱心に耳を傾けながらメモを取る参加者もいるなど、みなさまに理解を深めていただきました。

バーチャルプロダクション撮影体験会

撮影体験会では自由に撮影アプローチを考え、スタジオにご用意した機材と映像素材を用い、照明助手にライティング指示を行いながら撮影・照明設計を行っていただきました。

撮影に行き詰ったり収録映像に不具合が発生している場合には、バーチャルプロダクションスーパーバイザーをはじめ当社スタジオエンジニアが解決方法をアドバイスしながら撮影をサポートし、初めてでもサポートがあればバーチャルプロダクション撮影ができるということを体感していたいだきました。参加者たちは実際に自分たちが撮影した画について、意見交換を行ったり、疑問に思ったことをQ&Aセッションの中で質問をして解決するなど、活発なやり取りで会場は活気にあふれていました。

当社サービスのご紹介

バーチャルプロダクションサービス:https://www.imagica-ems.co.jp/service/production/virtual-production/

当社の提供するバーチャルプロダクションサービスは、独自のカラーマネジメント技術やオンセットグレーディング技術を組み合わせ、さらなる映像制作の効率化と高品質化を実現しています。

当社はこれからもフィルム・デジタルを問わず、創り手と観客がともに満足できるよう、映像技術の発展に貢献してまいります。