フィルム現像

日本の映画の歴史と共に歩んできた当社のフィルム現像の技術は、熟練の技術者と改良を重ねてきた現像設備により世界でも最高水準の現像品質を確保しています。
フィルムが持つ豊富な解像度や滑らかな階調表現といった特性は、今でも多くのキャメラマンや監督から支持を集め、新作でも使用されています。

フィルム現像の仕組み

映画用のフィルムは写真用のフィルム(135/35mm)と同じ幅のものが、長くロール状になって使用されます。

カラーネガフィルムの場合、フィルムベースと呼ばれる支持体(現行製品はTAC製)にエマルジョン(乳剤)が3層塗布されています。それぞれのエマルジョン層は赤(R)緑(G)青(B)それぞれの色の光に反応して、現像処理を経て化学変化を起こします。

光に反応する成分にはハロゲン化銀が用いられ、感光したハロゲン化銀が現像工程で黒化銀となり、同時に各色のカプラーが反応して色素となります。
そして、黒化銀は漂白工程で再びハロゲン化銀に戻され、次の定着工程で感光しなかったハロゲン化銀とともに除去することで、感光した部分だけが残るRGB3層の像※となります。

※撮影に用いられるネガフィルムでは明暗・色相が反転した状態の像となります。これをプリント(焼き付け)することで正像が得られます。

フィルム現像サービスの特長

現像プロセス

当社の現像サービスは以下のプロセスに対応しています。

カラー現像
ECN-2/ECP-2D
16mm/35mmカラー ネガ/ポジ
8mm カラー ネガ
白黒現像16mm/35mm白黒 ネガ/ポジ
イマジカトーン
ECP-2D
ローコントラスト処理したスキャン用プリント。低いガンマ値で幅広い色の階調を記録できます
特殊処理増感処理・減感処理・銀残し・染色・調色

環境への配慮(大気、水質、薬品管理)

フィルムの現像プロセスにおいて使用する薬品や、フィルムのクリーニングに使用する有機溶剤は環境負荷があるため、環境測定、有機溶剤の回収や管理の徹底、作業環境のアセスメントを実施しています。

作業環境測定の様子
作業環境測定環境測定器を設置し、年2回、作業環境測定士による作業環境測定を行っています。
有機溶剤に係る発散源対策・有機溶剤回収装置(GASTAK)を設置し、有機溶剤を使用する機材から発生するガスを回収します。
・定期的な局所排気装置の自主点検及び局所排気装置定期自主検査を実施することにより、装置を管理しています。
特定化学物質作業主任者の選任テトラクロロエチレンを使用する労働者全員が有機溶剤作業主任者技能講習を受講し、修了者となっています。
特定化学物質健康診断テトラクロロエチレンを使用する労働者に対しては一般的な健康診断に加えて、特定化学物質健康診断を年2回実施しています。
安全衛生教育テトラクロロエチレンを使用する労働者全員が「有機溶剤作業主任者技能講習」を受講することにより、安全衛生教育を受けています。
水質測定月に2回外部の測定機関に下水の測定を依頼しています。

品質への取り組み(分析室、モニタリング)

現像プロセスは化学反応によるものなので、その品質を安定させるために現像液の状態をモニタリングして管理する必要があります。
現像液のコンディションの維持と、特殊処理のための正確な調合を行うため専用の分析室にて品質管理を徹底しています。

“フィルムルック”とは

フィルムによって映し出される映像は、独特の“やわらかさ”や“豊かな諧調”が表現できるため「フィルムルック」として多くの映像作家に愛され続けています。
デジタルの撮像素子とデジタル現像処理の性能向上により、フィルムらしさに近づけることはできるものの、像を結ぶ構造の違いから全く同じ調子には仕上がりません。フィルムの特性である「粒状性」や暗部・ハイライト部分の粘りなどは人物の肌の表現に適しており、撮影条件によってはフィルムの底力を活かすことができます。

ハリウッドの新作においてもフィルム撮影が行われる作品があり、作り手を惹きつける魅力があります。その特性を強調するために16mmフィルムによる撮影も効果的です。また、デジタル撮影を行いOKテイクのみをフィルムレコーディングし、スキャンによって再びデジタル化する手法により“フィルムルック”を再現するプロセスもあります。

そしてフィルム撮影の場合は現場に「緊張感」がみなぎるという声を聞くことがあります。デジタルの利点はたくさんありますが、本番の緊張感に向けてスタッフが集中していくところに“フィルムルック”の本質的な魅力が折り込まれているのかもしれません。

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