フィルムプリント
フィルムプリントとは原版であるネガフィルムから上映用プリントの作成や、特殊効果のためのデュープワーク(複製)、オリジナルネガ保護のためのデュープフィルムの作成等を行なう作業(焼付)。密着プリントの他に16mm原版から35mmフィルムへのブローアップ(拡大)や、その逆のリダクション(縮小)を行うこともできます。
フィルムプリントの種類
上映用プリントの他に、ローコントラスト、イマジカトーン、マスターポシ※といった中間素材としてのプリントもあります。
プリントのタイプ | 主な用途 |
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上映用プリント | スクリーンに投影するため、映写機のフォーマットに合わせて作成されるポジ像のフィルム |
ローコントラスト | デジタル化する際に階調を豊かにし、情報を多く取り込むために低いコントラスト比でプリントされたポジ像のフィルム。低いガンマ値で幅広い色の階調を記録できます。(2010年にローコントラスト用のフィルムは製造中止となりました) |
イマジカトーン | ローコントラスト用のフィルムに代えて、通常の上映ポジを特殊現像処理することで軟調なガンマのプリントを作成する独自開発の現像法。ローコントラスト同様にデジタル化において豊かな諧調表現を可能にしました。 |
マスターポシ | ネガフィルムを複製(デュープ)するための中間素材 |
※マスターポシは、プリントですがネガ現像機で現像します。
サウンドトラックの種類
上映用プリントの画像部分の横(エッジ側)に音声信号を記録する光学式サウンドトラックと、磁気テープを同期させて上映する磁気式サウンドトラックがあります。上映用フィルムとしての利便性から光学式サウンドトラックが多く利用されています。
光学式サウンドトラックにはデジタル信号として記録するものと、濃淡で記録するデンシティタイプ、光を透過する波形を示すエリアタイプがあります。
プリントフィルムは画像の画ネガとサウンドトラックの音ネガを合わせて1つのフィルムに焼き付けて作成されます。
フィルムプリントサービス
対応フォーマット
35mm、16mmフィルムのプリントに対応します。
ブローアップ、リダクション
フィルムを拡大(ブローアップ)、縮小(リダクション)するプリントを作成できます。また、9.5mm、17.5mm、22mmといった特殊フォーマットにも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
処理 | プロセス・成果物 |
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ブローアップ | 16mmネガ→35mmポジ 16mmポジ→16mmIN→35mmポジ 8mmポジ→16/35mmIN→16/35mmポジ 8mmネガ→16/35mmMP→16/35mmDN→16/35mmポジ |
リダクション | 35mmポジ→16mmDN 35mmポジ→16mmDN→16mmポジ 35mmネガ→16mmポジ |
ダメージのあるフィルムへの対応
フィルムベースに傷がある場合、光は屈折して傷の状態をプリントフィルムに焼き付けてしまいます。それを防ぐためにフィルムベースと同じ屈折率をもつ溶剤をフィルムベース塗布して焼き付けを行うウェットプリントにより、傷を軽減したプリントを得ることができます。
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