フィルムレコーディング

デジタルデータをフィルムにする作業です。フィルムレコーディングすることにより、デジタル画像にフィルムの質感を与えることができます。また、映像のデジタルデータを長期保存するための媒体としてフィルムを活用する際にも有効です。デジタルメディアはマイグレーションを繰り返さなければなりませんが、フィルムはマイグレーションしなくても長期保存が可能です。

ARRIレーザーレコーディング

当社ではARRIレーザーレコーディングを使用してフィルムレコーディングを行います。レーザー照射を行うため高精細な低感度フィルムに対するレコーディングができ、シャープネスの高い画像が得られます。

フィルムレコーディング作業の仕様

収録解像度2K(2048×1583px)、4K(4096×3166)
対応フィルム35mm ネガフィルム
処理スピード2秒/1フレーム(2K)、4秒/1フレーム(4K)

フィルムルックを強調するプロセス

デジタル撮影を行う作品においても、OKカットのみを編集したデータをフィルムレコーディングすることで“フィルムルック”を与えることができます。レコーディングされたフィルムをスキャンし、カラーグレーディングを行うことでフィルム撮影された作品のような質感を再現しつつ、従来のフィルム撮影プロセスに比べてコストを圧縮することが可能です。

3色分解フィルムレコーディング

フィルムはデジタルメディア※に比べて物質的に安定しているため、適切な保管方法によって長期保存に適した媒体となります。映像信号のRGBを分解して、それぞれ単色のフィルムにレコーディングすることで映像を安定的に保存できます。

※デジタルメディアはそのデータを再生できるドライブを維持する必要があり、長期的にはメディアを移し替えていく“マイグレーション”を行う必要があります。

フィルムグッズ(フィルムしおり)

フィルムレコーディングを利用して“フィルムグッズ”を制作することができます。映画作品のワンカットから抜き出したり、いくつかのカットを組み合わせてオリジナルグッズを制作できます。

フィルムしおり制作事例:
東京国立博物館のコレクションを映画フィルムに収めたしおりなど、オリジナルフィルムグッズを製作

当社と株式会社IMAGICA GROUPは、東京国立博物館創立150年記念事業「150年後の国宝展―ワタシの宝物、ミライの宝物」の出展にあわせて、東京国立博物館のコレクションを映画用フィルムに収めたフィルムしおりなど「150年後に伝え残したいフィルムグッズ」を製作いたしました。

35mmフィルムを使用した4コマの「フィルムしおり」の場合の搬入データ形式

ファイル形式DPX / TIFF
画像サイズ(1コマあたり)長辺:2048、短辺:1583px
4コマ連続サイズ長辺:6332、短辺:2048px
※1583pxごとにラインが入ります

※規定以外サイズの場合、比率を守って縮小され黒が足されます

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