フィルムスキャン

映画フィルムを一コマずつスキャンしてデジタイズを行い、デジタルデータとして扱える非圧縮のDPX静止画連番ファイルを作成します。そのほか、デジタルでオフライン編集を行うためのデータ作成にも対応します。

スキャン方式と特長

Scanity(DFT社製)

テレシネ機 Spirit Data Cineの流れをくむスキャナー。連続走行方式(キャプスタンドライブ)。オプチカルピンレジストレーションによりダメージのあるフィルムでも安全に走行することができる。

  • 対応フィルムフォーマット:16mm、35mm(2~8パーフォレーション)
  • 出力データ形式:DPX、TIFF
  • スキャン速度:15コマ/秒(4K)、25コマ/秒(2K)

ScanStation(Lasergraphics社製)

日本でもっとも普及している高速スキャナー。光学式・磁気式(8mm)の音声トラックのデジタイズも可能。連続走行方式(キャプスタンドライブ)。オプチカルピンレジストレーションによりダメージのあるフィルムでも安全に走行することができる。

  • 対応フィルムフォーマット:8mm、16mm、35mm(2~4パーフォレーション)
  • 出力データ形式:DPX、ProRes、WAV、他
  • スキャン速度:可変(最大30コマ/秒)

Cintel Scanner(Blackmagic Design社製)

音のデジタイズも可能。スプロケットドライブ。

  • 対応フィルムフォーマット:16mm、35mm(2~4パーフォレーション)
  • 出力データ形式:UHD Cintel Raw Image、WAV
  • スキャン速度:24コマ/秒

Cinevivo(自社開発)

ウェットゲートを装備し、フィルム表面の傷が目立たないデジタイズが可能。スプロケットドライブ、メカニカルピンレジストレーション

  • 対応フィルムフォーマット:16mm、35mm(3〜4パーフォレーション)
  • 出力データ形式:UHD RAW
  • スキャン速度:24コマ/秒

リプロデューサー

フィルムのサウンドトラックから音声をデジタイズ。エリアタイプの音原版、デンシティタイプのプリントのどちらからでもデジタイズできる。

  • 対応フィルムフォーマット:16mm、35mm
  • 出力データ形式:WAV

オーバースキャンについて

フィルムの画像部分(フルサイズ)の外側のパーフォレーションまで含めてスキャンすることで、デジタル修復工程の作業効率・精度を向上することができます。

オーバースキャンの一例。35mm4K(4096×3112)に対して広くスキャンすることができる。

FAQ

スキャンの出力解像度はどのようなサイズですか?

35mmフィルムは4K(4096x3112)、16mmフィルムは4K(4096x2048)まで対応できます。8mmフィルムは(1280×720)に対応します。それぞれ、オーバースキャンにも対応できます。

テレシネのような調整(立ち合い)ができますか?

スキャンはデジタイズを行う処理のため、デジタイズ後にカラーグレーディング(カラコレ)の立ち合い作業が可能です。

ダメージ(経年劣化)のあるフィルムからのスキャンもできますか?

事前の調査・診断により可能であれば、フィルムの物理的な補修・クリーニングを行った上でスキャンを行うことができます。

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