大切なお客様、お取引先様へ
わたしたちが東洋現像所の商号でフィルム現像を始めたのは1935年。放っておけば人々の記憶にしか残ることのなかった動く映像をフィルムというメディアに固定し、いつでも、どこでも映像を鑑賞し、楽しむことができるようにする…。当時、間違いなく革命的と思われた映像エンタテインメントメディアの「原点」から、わたしたちの歴史をスタートできたことはとても幸せなことでした。
時は移って21世紀。その間にビデオ信号が生まれ、それがデジタル映像技術へ置き換わっていく過程で、有形メディアはテープからディスク、更には半導体へ。無形メディアは地上波から衛星波、インターネット、モバイル通信へ、映像を創りそれを留めるテクノロジーとメディアは進化と変遷を繰り返してきました。それに応えようとIMAGICAがご提供してきたサービスも80余年間、変化への適応が止まることはありませんでした。
今日のデジタル技術とネットワーク化が加速度的にもたらす映像技術とメディアの変化。それはコンテンツ制作と流通の自由度を飛躍的に高め、その結果、視聴者群をさらに拡大、多様化させつつあります。「自在に創り、便利に届ける」「大量複製や国境を超えた拡散もクリックひとつで」 そんな世の到来とともに他方では、メディアやフォーマットが用途別に限定されていた頃は悩むことのなかった新たな課題が生まれてきています。
そのような時代だからこそ、プロフェッショナルによる映像メディア技術サービスの価値が高まってきていると確信しています。クリエイターの企図に寄り添い、狙った品質で、納期で、予算で作品を仕上げるためのワークフロー。劇場スクリーンでもスマホ画面でも、作品の魅力を最大限伝えるクオリティを担保しながら安全に、確実にそれを視聴者にお届けするためのサポート。そして作り手から配給・配信・販売を担うメディア事業者まで、必要なサービスをストレスなく、シームレスに、ボーダレスに(国境を越えて)ご提供する「E2E(エンド・ツー・エンド)」のサービス。
こうしたサービスを皆様にご提供することができるよう、2021年4月、わたしたちは株式会社IMAGICA Lab.のエンタテインメントコンテンツに関連する映像技術サービス事業群を再編し、株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービスとして新たなスタートを切りました。「世界中で生み出される物語(ストーリー)をありとあらゆるメディアを通じて視聴者(オーディエンス)にお届けする」 そんな思いを込めてわたしたちは新しい挑戦を始めます。ご期待ください。
株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス
代表取締役社長 中村昌志