35mm/16mmフィルム現像&
スキャンサービス
35mm,16mmフィルムでの当社への現像発注方法・スキャン作業の流れを説明します。搬入からデータの受け取りに至るまで、ご依頼の前に是非ご確認ください。
フィルムサイズ別 対応サービス一覧
当社の現像サービスは以下のプロセスに対応しています。(2024年10月現在)
フィルム現像 | Film In / Out | ||||
カラーネガ現像 | 白黒ネガ・ポジ現像 | カラーポジ(ノーマル)現像 | スキャン | フィルムレコーディング | |
35mm | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
16mm | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ |
8mm | ◯ ※ | × | × | ◯ (HDまで) | × |
※ 8mm現像はKODAK VISION3 Super8 7219, 7213, 7203に対応しております(シングル8/DS8は対応不可)
◉スチール用フィルム(映画用フィルムをスチール用のスプールに入替えたものも含む)は対応しておりません
◉リバーサルフィルムの現像は対応しておりません
◉65mm,70mmフィルムは対応しておりません
≪ご案内≫
35mm、16mm現像・スキャンの料金・スケジュールは営業担当よりご案内します。
また、初めてのお客様は当社お取引登録が必要になります。必ず事前にネガフィルム現像の受付フォームよりお問い合わせください。
8mmカラーネガ現像&HDスキャンサービス概要・ご依頼(オンライン販売)は専用ページをご確認ください。
全体の流れ
撮影時のお願い
生フィルム(新品のフィルム)のご購入はフィルムメーカー様よりお願いします。
撮影前の未使用ネガ、撮影後の未現像ネガともに、取り扱いにご注意ください。光が当たるだけではなく、振動、衝撃等もカブリ(狙いとは異なる感光)の原因になります。
また、16mmスプール巻は少量の光でも感光してしまうので、日中装填はおやめください。装填・取り出しともにダークバックもしくは暗室にてお取り扱いください。
撮影時に下記のような事象があった場合は、現像前の事前調整が必要になりますので、缶表の備考欄に記載の上で、担当窓口に必ずご連絡ください。
- ロールアウト(フィルムの最後まで回しきった状態)したとき
- タケノコ状(中心部分から円錐状にフィルムがズレた状態)になったとき
撮影済缶表の記載について
缶表は撮影されたフィルムや、現像の情報を伝える大切なものです。必ずご記入の上、対応するフィルム缶に添付しご提出ください。
◉記入が不足している場合、確認のご連絡を差し上げる可能性があります。通常納期でのご対応が難しくなる場合もありますので、ご了承ください。
フィルムの搬入方法
搬入場所
撮影済みのネガフィルム、およびスキャン後データ収録用HDD/SSDの搬入場所は、品川プロダクションセンター屋外の【警備室】となります。警備室は24時間365日受付可能です。
【現像持込受付 搬入先】
〒140-0002
東京都品川区東品川3丁目13番6号
株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス 警備室
ご搬入時、受付表に必要事項を記入してください。受付表は【警備室】カウンターにご用意しております。
また、宅配便でも受け付けております。ご希望の方は、下記住所宛に直接お送りください。(衝撃などの恐れがあるため、梱包・下積み等ご注意ください)
【現像宅配受付 送付先】
〒530-0035
大阪府大阪市北区同心1丁目8番14号
株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス フィルム現像窓口宛
TEL:06-6353-2195
ネガフィルム現像は予約制です。下記受付フォームより必ず事前のご連絡をお願い致します。
現像処理
搬入いただいたフィルムは、大阪プロダクションセンターにて、現像を行います。
ノーマル現像と特殊現像
フィルムは、フィルムメーカーの基準に沿った液の調合・温度・工程で現像を行います。フィルムの色の種類(カラー/モノクロ)、サイズ(35mm/16mm)、タイプ(ネガ/ポジ等)にてそれぞれに最適な現像作業を実施します。
また、缶表にノーマル現像以外の指定があれば、下記の特殊現像に対応します。
- 特殊現像:増感処理・・・フィルムに対しての現像時間を延長したり、現像液の温度を上げることで、通常より感度を上げる処理
- 特殊現像:減感処理・・・フィルムに対しての現像時間を短くしたり、現像液の温度を下げることで、通常より感度を下げる処理
作業納期イメージ
ご納期のご相談に関しては、担当営業に直接ご連絡ください。
スキャンに関して
現像の工程を得たフィルムより、スキャンを行います。当社保有スキャナー一覧はこちら。
データ仕様
当社のスキャンサービスは、Fullサイズ 10bit logデータを基本にしています。また、下記ご希望のスキャン解像度、フレームレート、データ形式に合わせてデータの作成が可能です。
内容 | 説明 | 選択肢 |
①スキャン解像度 | スキャン時の解像度 | 2K / 4K |
②フレームレート | 納品ファイルのフレームレート | 23.98fps / 24.00fps / 25.00fps / 29.97fps / 30.00fps |
③データ形式 | 納品ファイルの形式 | DPX / ProRes4444 / ProRes422HQ |
※スキャニングの範囲はフィルムのリーダー部分のTopパンチからEndまでとしています。
※ネガのフィルムタイプ、現像種別ごとにラボロール*に分け、複数ロールを繋いでスキャンします。
※特に指定が無ければ、タイムコードはラボロールの順番で若い方から、1h、2h・・・のメタデータとして設定します。
* ラボロール:現像作業時に、複数の撮影フィルムロールをつないで1,500ft前後にしたもの
フルスキャン・オーバースキャンの違い
- フルサイズスキャン:35mm、16mmのサウンドトラックを含むアパーチャーで撮影される画像の範囲をカバーするスキャンサイズです。
- オーバースキャン:フルサイズよりも広い画像の上下とパーフォレーションの一部を含む範囲をスキャンします。(画像の例はScanityの35mmと16mmのフルサイズとオーバースキャンです。)
サンプル画像 ※スライドしてスキャン範囲の差をご確認ください
スキャンデータ容量計算
4K Fullサイズ 10 bit log DPXの1コマあたりのデータ容量は下記になります。※2Kの際は面積比1/4にて計算ください
- 35mm 4パーフォレーション(4096x3112)・・・50Mb
- 16mm(4096x2480)・・・30Mb
4K Fullサイズ時のデータ容量早見表 ※2Kの際は面積比1/4にして計算ください
DPX | ProRes44444 (x0.166) | ProRes422HQ (x0.109) | |
16mm 100 ft | 152 GB | 25 GB | 17 GB |
16mm 400 ft | 610 GB | 101 GB | 67 GB |
35mm 400 ft | 310 GB | 52 GB | 34 GB |
35mm 1000 ft | 780 GB | 130 GB | 85 GB |
尚、HDDのデータ容量は商品に表記されている容量の8割程度になります。※例:4 TBのSSDの場合 3.2 TBになります。
データ納品に関して
HDD/SSDへのデータコピーをご希望の方は、お使いのPCに合うフォーマット形式[Windowsの場合:NTFS、Macの場合:HFSJ または APFS]をご指示ください。
お預かりするHDD/SSDについては細心の注意を払って取り扱いますが、素材起因や不測の事態によってデータ破損・消失が起こってしまう可能性がございます。その際の責任は当社では負いかねます。可能な限り、メディアは空の状態で搬入いただきますようお願いいたします。
スキャンデータの受け取り
仕上がりのスキャンデータのお渡し方法については、営業担当者にご確認ください。そのまま当社で作業に入る場合も含め、詳細については営業担当者がご案内いたします。
受け取りをご希望の場合は、事前に営業担当者にご連絡いただければ、竹芝メディアスタジオ2階素材管理センターにて、営業日の10:00から18:00の間にお渡しいたします。(上記以外の時間は1階守衛室でのお渡しも承ります。※要事前予約)
よくある質問と回答
Q:フィルムの購入は出来ますか?
A:当社はフィルムの販売業務を行っておりません。コダック合同会社 エンタテイメントイメージング本部 もしくは、Kodak Motion Picture Film Online Shopからお問い合せください。
Q:フィルム撮影用にフィルム缶などは頂けますか?
A:はい。当社で現像作業をご依頼の場合には事前に提供が可能です。撮影が決まったら下記必要な種類と個数をご教示ください。
- 空缶(16mm用スプール/16mm用100feet缶/16mm400feet缶/35mm400feet缶/35mm1000feet缶)
- 暗袋( 〃 )
- 缶表(シールタイプ)
Q:テレシネによるデジタル化はできますか?
A:テレシネサービスは終了しております。フィルムスキャンのサービスをご利用ください。
Q:スキャンではなく全てフィルムフローで制作したいのですが
A:現像処理以外にも、編集、オプチカル(タイトル入れや効果入れ)、音声リレコ(音ネガ作成)など、デジタルの制作フローとは異なるそれぞれの行程や技術が必要になります。一度当社のテクニカルディレクターを含めたお打合せをご検討ください。
Q:過去のフィルムをデジタル化・リマスターしたいのですが
A:当社では、フィルム現像だけではなく既存のフィルムのメンテナンスや映像修復・アーカイブサービスも行っています。詳細はサービスページをご確認ください。
このサービスについてのお問い合わせ
下記お問い合わせフォームよりご連絡ください。