旧作の修復(デジタル修復、褪色補正、染調色、特殊フォーマット)

デジタル修復では、フィルムについたキズや汚れなどを取り除き、完成当時の姿に近づける映像修復を行い、経年劣化で褪色した色を補正します。

また、カラーフィルム普及以前の染色・調色されたフィルムを当時と同じく白黒フィルムを染色することで再現できます。他にも特殊フォーマットの再現に取り組んでいます。

デジタル修復技術

傷・パラ消し

画面に対して縦方向に入った傷(フィルムの摩擦によって生じる)や、細かなゴミが焼き込まれてしまったパラ(ノイズ)を、デジタル映像合成技術の応用により除去・修復していきます。自動処理と細かな手作業の組み合わせにより、品質とコストのバランスを取りながら進めていきます。

スタビライズ・デフリッカー

経年劣化によるフィルムの収縮により、画面の揺れが生じてしまいます。これを安定される処理をスタビライズと呼びます。
また、画面の明暗差が一定周期で繰り返すチラつき(フリッカー)を除去するデフリッカーの処理により、旧作の風合いを生かしつつ視聴しやすさにも配慮した復元を行います。

褪色補正技術

カラーフィルムは経年劣化により褪色の症状が起き、モノクロフィルムもコントラストに変化が起こります。こういった褪色やコントラストのずれを、デジタル上で制作当初の見た目(ルック)を目指して補正していくことができます。

フィルムの染調色・特殊なカラー技法

白黒フィルムの染色・調色

カラーフィルムが登場する以前の、白黒フィルムの映画に色をつける技術です。染色はフィルム自体を染料と同じ色に染め、調色は画像を形成する銀を薬品で化学反応させることによって、別の色に変えます。 また、両方を組み合わせたものもあります。染調色フィルムの色を再現する方法はいくつかありますが、当社ではフィルムを染色・調色する手法でフィルム復元ができます。
機械を改造し、長尺にも対応できる安定したムラのない染色を実現しました。

コダカラーフィルムの復元

コダカラーはKODAK社が1925年に販売した、カラーフィルム普及以前の特殊な16mmフィルムです。白黒フィルムのベース面にレンチキュラーレンズの加工がされており、コダカラー専用のRGBの3色フィルターを通して撮影・映写をすることでカラー映像が得られる特殊なフィルムです。当社では、当時と同じように3色フィルターを使用することで、コダカラーフィルムのカラー映像のフィルム複製とデジタル化を実現しました。

特殊フォーマットの複製・デジタル化対応

現在は8㎜、16㎜、35㎜が主流な映画フォーマットですが、映画技術が誕生した頃は、様々なフォーマットが存在しました。
弊社ではプリンターを改造することで、9.5㎜をはじめ、17.5㎜、22㎜など貴重な短命フォーマットのフィルム複製・デジタル化に成功しました。特殊なフィルムがありましたら、お気軽にご相談ください。

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「犬神家の一族」<4Kデジタル修復版>の軌跡(日本映画専門チャンネル)にて、当社の取り組みが紹介されます

11月8日(月)17時より日本映画専門チャンネルのミニ番組「犬神家の一族」 <4Kデジタル修復>の軌跡にて、当社の4Kデジタル修復の作業の模様が紹介されます。

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ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」記念特別イベント~マグネティック・テープ・アラート: 膨大な磁気テープの映画遺産を失う前にできること~に当社スタッフが登壇します

2021年10月16日(土)、ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」記念特別イベント~マグネティック・テープ・アラート: 膨大な磁気テープの映画遺産を失う前にできること~に当社スタッフが登壇します

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『ナイルの娘』上映後のトークショーに当社スタッフが登壇します

10月9日(土)12時、新宿 K’s cinemaにてホウ・シャオシェン監督作品『ナイルの娘』(原題:尼羅河女兒、英語題:Daughter of the Nile、1987年製作)が上映されます。上映後14時より開催されるトークショーに、本作品を担当しました当社の阿部悦明(グレーディング担当)、中村謙介(レストレーション担当)が登壇いたします。

お知らせ
映画フィルムの予防保存に効果を発揮する酢酸ガス吸着剤「Cine Keep 2™️(シネキープ2)」のオンライン販売を開始

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お知らせ
一般社団法人 日本映画テレビ技術協会主催「第50回(2020年度)優秀制作技術賞」(旧柴田賞)を受賞

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イベント・登壇情報
オンラインイベント「映像匠塾 2021 デジタルリマスター編 ~未来に受け継がれる名作の舞台裏~」に、当社アーカイブスタッフが登壇します

2021年7月2日(金)にオンラインでイベント開催される「映像匠塾 2021 デジタルリマスター編 ~未来に受け継がれる名作の舞台裏~」にて、当社レストレーションスーパーバイザーの新井陽子、中村謙介とアーカイブコーディネーターの水戸遼平が第1・2部に登壇いたします。

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