フィルム修復

フィルムは、プリントや映写機による物理的ダメージに加え、経年劣化による変形など様々なダメージを負っています。

デジタル化や複製作業を安全におこなうため、専門の技術者がフィルムを手作業で丁寧に修復していきます。

当社では作業困難と思われる劣化フィルムの修復にも数多く取り組んできました。どんなに酷い状態のフィルムでも、修復できる可能性があります。まずはご相談ください。

フィルムの物理的な修復

フィルムのダメージを検査し、修復作業を安全に進めるための物理的な修復をします。

フィルムはプリンターや映写機などの機械を通る際に、送り穴であるパーフォレーションに亀裂が入ったり、何かのトラブルで裂け目や欠損が生じていることがあります。

ダメージのある部分は、専用のテープ等を使って一つ一つ丁寧に修復し、フィルムの繋ぎ目(スプライシング箇所)の補修も行います。
極度に劣化したフィルムに関しては、特殊処理等を施し可能な限り修復します。8mm、9.5mm、16mm、35mm全てのフォーマットに対応可能です。

フィルムクリーニング

二流体洗浄によるクリーニング効果

映画フィルムは、複製や上映を繰り返すたびに、汚れや油が付着します。これらを除去するために、手作業や機械でフィルムの状態に応じたクリーニングを行います。

中でも二流体洗浄によるクリーニングは、水による高圧洗浄で、通常のクリーニングでは消えない傷を軽減する効果もあり、複製やデジタル化と併用すれば、より高品質な映像に仕上がります。

また、定期的にフィルムクリーニングを行うことで、劣化の原因となる酢酸ガスを発散し、劣化の進行を遅らせることができます。

関連情報

イベント・登壇情報
NEWS
「蘇ったフィルムたち チネマ・リトロバート映画祭」での『狂った一頁[染色版]』上映後に当社スタッフが登壇します

「蘇ったフィルムたち チネマ・リトロバート映画祭」にて『狂った一頁』上映後に、修復を担当した弊社スタッフが登壇いたします。

メディア掲載情報
【朝日新聞社/朝日学生新聞社】『おしごとはくぶつかん』に当社のフィルム修復技術者が紹介されました。

当社のフィルム修復技術者が『おしごとはくぶつかん』にて紹介されました。

ニュースリリース
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「色の技術」に関する取り組み “Color by IMAGICA” の特集記事を連載スタート

株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービスは、“Color by IMAGICA”として「色の技術」に関する取り組みを特集する記事コンテンツの連載をはじめました。

お知らせ
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新たにX(旧Twitter)とカラリストによるInstagramの公式SNSアカウントを開設しました。

2023年9月1日より、公式SNSとして新たにX(Twitter)とカラリストによるInstagramのアカウントを開設しました。

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【NHK】小津安二郎監督の名作「父ありき」、松竹との完全版フィルム復活の取り組みがNHKからの取材を受け、7/22の「おはよう日本」で紹介されました。

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【キネマ旬報WEB】日本映画史に残る傑作無声映画「雄呂血」、4Kデジタル修復に携わった当社スタッフらへのインタビュー記事が掲載されました

【キネマ旬報WEB】日本映画史に残る傑作無声映画「雄呂血」、4Kデジタル修復作業の裏側を語る

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